大人のとれんでぃ

大人になって「あ、あまり世の中のことに興味持っていないな…」と焦った時にちょっと世の中の新しいことが分かるブログ。

アカウミガメの産卵が激減…なぜか?その原因とは?

スポンサーリンク

アカウミガメという絶滅危惧種絶滅危惧種IB類)。
2021年の今年、産卵が激減しているといい、その産卵回数は、過去約40年の間で2番目に少ない10分の1程度になっていることが話題となっています。

世界各地の海域に生息しているアカウミガメは、北太平洋地域では日本が唯一の産卵場所。

和歌山県中心のみなべ町千里の浜での産卵密度は、本州最大級で、町ではウミガメの捕獲や卵の採取を禁止する条例を設けるなどして保護に取り組んできました。

なぜ産卵が激減しているのか?

f:id:sasaic10:20211104035647j:plain

アカウミガメの産卵回数が激減している真因については、現時点では明らかにはなっていません。

この背景について、NPO法人「宮崎野生動物研究会」の松宮事務局長は「餌が少ないため説」をあげており、もしもアカウミガメが餌が十分にとれず栄養が不足している場合は、産卵はまた翌年に持ち越しになる可能性があると話しています。

ここ3年ほどで産卵回数が減少しており、特に今年は少ないことがわかったアカウミガメの産卵。環境省アカウミガメ協議会の初代会長、岡山理科大亀崎直樹教授は「何らかの問題が起きていると考えられる」と語っています。

アカウミガメの産卵激減は環境問題が無縁であるとは思えない?

アカウミガメは実際のところその生態は、明らかになっていないことが多いです。
そのため、専門家たちの間でも原因を断定できないのが現状であるところですが、日本の海域における環境問題が無縁であるとは思えないという声も多く挙がっています。

例えば、「プラスチックごみ問題」。
明らかにゴミ問題を想像できるかと思いますが、その延長上に「プラスチック餓死」の被害に合っている海洋動物が沢山いる深刻な問題があります。
ウミガメ、イルカ、クジラなど含む様々な海洋動物が毎年300頭以上なくなっているのです。

NHKの「ウミガメが食べたごみ」という記事では、ウミガメがプラスチック製のゴミを海藻やクラゲと間違えて食べてしまい、胃の中で分解できず、加えて新たな餌を食べらてないことによって餓死している問題を取り上げています。

今回のケースではごみ問題については挙げられていませんが、いずれにせよ環境汚染によって動物たちの生命維持・生命の繋がりを絶ってしまう危険性があることは、頭に置いておかなければなりません。

スポンサーリンク

 

 

アカウミガメの産卵激減は地球温暖化が関係あるのか?

f:id:sasaic10:20211104035734j:plain

18世紀半ばの産業革命以降の世界。地球の温暖化が深刻な問題となりました。
1985年、オーストリアのフィラハで二酸化炭素による地球温暖化の問題が大きく取り上げられてから、近年までまだ完全な解決活路が見いだせていない状態です。

ではウミガメにどう関わるのか。

それはウミガメの性別決定と関連性があります。

アカウミガメを含むウミガメ類の性別は、孵化期間の中で経験する温度によって決まります。

 

ウミガメのオスとメスの決まり方は遺伝ではない。ウミガメの性別は生まれた時のその環境の温度で決まり、砂の温度が重要となる。

その温度は29℃で、29℃を境にオスとメスが決まる。孵化した時の温度が28℃以下だとオスになる。30℃以上だとメスになる。ちょうど29℃の時はオスとメスが半分になる。これは爬虫類で広範に見られる「温度依存性決定」(Temperature-dependent sex-determination:TSD)と呼ばれる姓の決定方法である。不思議な姓別の決定の仕方だが、これでオスとメスの数のバランスがとれていた。

出典『 ウミガメの性別は温度で決まる | 雑学ネタ帳  』


人間にとっては不思議な性の決定方法ですが、爬虫類の中でみられる「温度依存性決定」と呼ばれる方法で、ウミガメもこの決定方法によってオスとメスのうまくバランスがとらます。

ここで地球温暖化の問題に戻りますが、オーストラリアで発表されたアオウミガメの研究ケースですが、地球温暖化の上昇に伴いメスに決定される比率が高まっているとの発表もありました。

つまり、温暖化によってアオウミガメの個体数のバランスが崩れ絶滅する可能性があるというものです。

同じウミガメ類のアカウミガメも他人事ではありません。

いずれにせよ、今回の産卵激減の原因であるかは明確な答えはありませんが、大きな問題といえます。

まとめ:地球に優しくは人間も動物も救う

生存する種の反映・絶滅は、地球の長い歴史を見れば当たり前に発生している"事象"と捉えてしまえば、全く気にならない方もいるかもしれません。

ただ、今回の絶滅危惧種アカウミガメの産卵激減のケースにしろ、何かが起こったからこそ、このようになった、と考えざるを得ないところが私にはあります。

原因はハッキリとはしませんが、もしかしたら人間によってこの結果になった可能性も否めません。

否めませんが…
地球の環境問題で苦しむのは、人間はもちろん動物の生態系にも及ぼすというイコールを生み出すのは心苦しいところです。

今をいきる世の中、こういった問題がまだ残っていることを、心に秘めていたら、明日からの生活が何か変わるかもしれませんね。
お互い気を付けていきましょう…。

アカウミガメさん、次の産卵ではきっとたくさん生まれることを願って。