雇用保険に加入していると失業時に受給できるのが雇用保険の失業給付です。
雇用保険の失業給付は最寄りのハローワークで申請することができます。
この雇用保険の失業給付を申請すれば
退職や転職で仮に収入がなくなった状態でも
一定期間、一定額の支給が受けられるため安心です。
しかし給付金というのは他のものでも一緒ですが
申請したら簡単にすぐに支給が始まるというものではありません。
雇用保険の失業給付についても
給付までの申請手続きから承認、
給付までといくつかの段階を踏まなくてはなりません。
そこで実際、
雇用保険の失業給付を申請した実体験をもとに
申請手続きのやり方を説明したいと思います。
失業保険受給手続きは、何よりも事前準備が大切
失業保険を利用することになる理由というのは人それぞれ異なります。
会社の事情、個人の事情とさまざまで
この退職することのなった理由によっても支給される額が変わってきます。
今回私の場合は、自己都合によるものなので、私の場合を例に説明いたします。
まず退職するにあたり確認すべきことは雇用保険の失業給付申請に必要な書類など提出物です。
申請の際に必要な提出物には以下のものがあります。
この中で③〜⑦は自分ですぐに用意できると思いますが
①②については勤務していた会社に頼んで手元に用意する必要があります。
退職後すぐに申請しようと考えている場合は
退職前から会社に失業給付の申請をする旨をあらかじめ伝えておき
退職後すぐに発行してもらえるようにしておいた方が良いです。
これらの準備をしておくことで
この後説明する給付金の支給までの期間を最短にすることができます。
余談ですが、身分証明については、
最近ですとマイナンバーカードがあれば、
身分証明書、顔写真、印鑑の代わりになります。
もし準備せずにハローワークに行ってしまった場合、
マイナンバーカードをお持ちであれば、
代わりに対応できないか相談するのも緊急時の手です。
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受給までには時間がかかるので、生計を一度見直すと良い
ハローワークへの申請時にはまず
これらの書類等を提出し資格決定というのを受ける必要があります。
資格決定を受けてから7日間の待機期間というのを経て
実際に求職活動を行います。
そして待機期間が終わった日がようやく失業認定となります。
ただしこの時点ではまだ給付金の支払いは行われません。
この失業認定日翌日から、
3ヶ月後に2回目の失業認定を受けて
初めて給付金が支払われるという流れになります。
ここから先は1ヶ月ごとに毎月失業認定を受け
雇用保険の加入期間によって異なりますが
最短90日、最長150日まで給付を受けることができます。
※ 世情によっては、給付金の延長も申請可能な場合があります。
会社によって発行に時間がかかり、私の場合は退職日から1ヶ月かかりました。
これだけで見ても、退職から最初に給付金がもらえるまでには4ヶ月がかかっています。
なかなかすぐには受給したくても支給されないということを
あらかじめ理解した上で受給計画を立てておくことをおすすめします。
ただし会社都合の退職の場合は
もっと早く失業給付がしてもらえますのでご安心ください。
まとめ
失業保険手続きのやり方についてご説明しましたがいかがでしょうか?
この手続きは一生のうちに1回経験するかしないか程度のことだと思いますので、なかなか周りの人に聞いても経験者がなくわかりにくい手続きだと思います。
そして実際に経験した私でさえ、今となっては失敗したと思うことがあります。
それは給付申請から支給されるまでのスケジュールをきちんと把握していなかったため
支給されるはずの給付金額が減額となってしまったことです。
雇用保険の給付金には失業給付だけでなく再就職手当というものがあります。
この再就職手当というのは新たに就職した時に、
準備金のようなかたちで給付されるものですが、
失業給付と併用はできないものとなっています。
私の場合は失業給付が始まる月に再就職手当の給付申請をしてしまったため
実際には失業給付を受給することができず
代わりに再就職手当のみが支給されました。
ただこの再就職手当の支給割合は、
失業給付期間の残り期間の長さによって決まるため
再就職手当の支給割合は高かったのだと思います。
とはいえ
せっかく何度もハローワークに足を運び、手続きを踏んで
全く失業給付を受給できなかったという後悔が残ります。
ここまでは失業保険の受給手続きについて説明してまいりましたが
あえて申請もしないという選択肢もあります。
それはどんな場合かというと
退職後の期間を空けずにすぐに再就職したいという場合です。
この場合はすぐに再就職できれば
収入面での問題もないと思いますし
煩わしい手続きを進める必要もありません。
また失業保険を一度受給すると
雇用保険加入期間というのはリセットされてしまうため
いざまた受給したいという状況となった場合に
不利になってしまうからです。
このように社会保障制度というのは非常に複雑で
いざ利用するとなったときに戸惑うと思います。
ただ困った時にはいつでも活用できるようにこれからの時代
日頃から少しずつ勉強しておくことも必要ではないでしょうか?