1年間の延期を経て開催された東京オリンピック。
今年はご自宅で観戦されていた方も多いでしょう。
中でも、史上初の金メダルを獲得した卓球を観ていたという声、私の周りでも大変多いものでした。
その影響もあってか、水谷隼選手や伊藤美誠選手をはじめ多くの卓球選手がテレビ番組に出演していましたね。
そんな白熱した試合をみせた卓球。
ご覧になった方の中にはこんな疑問を持った方がいらっしゃいます。
「なんで卓球選手は試合中に雄叫びを上げるの??」
確かに気になります…。
有名なものですと、張本智和選手の「チョレイ!」や福原愛選手の「サー!」など一度は耳にしたことがあると思います。
実はこうした雄叫びには、自らを鼓舞するという重要な役割があります!
そこで今回は、こうした卓球選手の雄叫びについて詳しく紹介したいと思います。
雄叫びで試合に勝つことができる!? 雄叫びの必要性と効果とは
卓球選手が得点を取った後に雄叫びを上げる一番の理由は、
“自らを鼓舞することで調子を上げていくため”です。
卓球という競技は、1ゲーム11点制で2ゲーム(または3ゲーム)を先取した時点で勝敗が決まるスポーツです。
試合中はテンポよく進んでいくため、「流れ」というものが非常に重要になります。
この流れは言葉で伝えるのが難しいですが、「精神的な優位性」のようなものです。
良いプレーや連続で得点を取るなどして自分の方に流れを作り、一気に逆転するといった場面も多くあります。
実際に東京オリンピックでも、混合ダブルス準々決勝で水谷隼選手/伊藤美誠選手のペアがドイツのペアに対し2-9と負けていたところから一気に逆転勝利しました。
このように卓球では技術や戦術だけではなく、「いかに自分たちに流れをもっていくか」が非常に重要な要素の1つなんです。
そして、その流れを引き付けるための役割を果たしているのが“雄叫び”です。
この雄叫びは決して「相手を威嚇する」ためのものではなく、自らを鼓舞するために必要なものなのです。
皆さんも何か良いことや頑張りたいことがあるときには、「よし!」や「やったー!」などと言うと思いますが、それに近いのが卓球の雄叫びになります。
ちなみに、卓球の団体戦では試合をしている選手だけではなく、ベンチにいる監督や選手も大きな声を上げて鼓舞している場面が多くあります。
また、こうした雄叫びはプロの選手だけに限らず、小学生から社会人までの卓球の試合で目にすることができます。
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「チョレイ!」はどういう意味?雄叫びの意味と種類について
ここまで、卓球選手にとって雄叫びがいかに重要なものかについて紹介してきました
しかし、皆さんの中には「そもそも雄叫びはどうやって決めるの??」や「チョレイってどういう意味?」と思った方もいるのではないでしょうか
そこで、ここでは雄叫びの意味合いや種類について紹介していきます!
早速、雄叫びの意味合いについて結論から言うと…
特に意味はないそうです(笑)
これは福原愛選手の「サー!」も同様で、ほとんどの雄叫びに特別な意味はありません。
また、卓球では他にも「ショレイ!」や「ショー!」、「ホレイ!」などといった雄叫びがありますが、特別な意味合いがあるというよりも選手が喜びを表すために自然に発する言葉といった方が正しいです。
こうした雄叫びは文字にすると違和感がありますが、実際に動画などで観てみると迫力があり、カッコイイものなので一度観てみることをおすすめします!
また、卓球選手全員が雄叫びをあげるというわけではありません。実際に、日本代表の丹羽孝希選手はあえて声は上げず、無表情のままでいることで冷静なプレーをすることを心掛けているそうです。
まとめ:雄たけびはパワーだ!
いかがでしたでしょうか?
オリンピックで金メダルを獲得し、世間からの注目を浴びた卓球ですが、その裏側では知られざる雄叫びの攻防がありました。
卓球は縦274cm、幅152.5cmという卓球台を挟んで行う選手間の距離がとても近いスポーツです。そのため、単なる技術力だけではなく、精神力も勝利の重要な要素となっており、とても深いスポーツだと思います。
また会場は体育館など比較的小さな会場で行われることが多く、他のスポーツと比べても選手を近い距離で観ることできます。そんな卓球だからこそ、「チョレイ!」などの雄叫びがたびたび話題になるのでしょうね
皆さんもぜひ、卓球の試合を観る機会がある際には、プレーだけではなく雄叫びも注意して聞いてみてはいかがでしょうか。