高校生や大学生でアルバイトをしている方は、毎年10月~12月の間に年末調整に関する案内をアルバイト先から受け取っているのではないでしょうか?
これってよくわからないし、面倒ですよね…。
正直…別に出さなくてもいいんじゃない?なんて思ったりしたこともあります。笑
しかし、この年末調整は、
アルバイトの学生さんであっても基本的には必要な手続きです。
なかには、とりあえず書いて出している方もいらっしゃるのでは…?
(私もそうでした笑)
今回の記事では、私たちの生活に身近な年末調整について、
- 年末調整はどういうものなのか
- 年末調整しないとどうなるのか
- 年末調整のメリット
などを解説していきます。
年末調整は私たちの税金についての大切な手続きなので、理解を深めておくことに大きなメリットになりますよ^^
年末調整は必要!そもそも何か?しないとどうなるか、メリットなど解説
年末調整は、学生でも基本的に必要な手続きです。
というのも、どこかの会社で働いて給与の支払いを受けている人は、学生であろうと未成年であろうと年末調整の対象になるからです。
そもそも年末調整とはなに?
年末調整の説明の前に、皆さんは“所得税”についておさらいしましょう。所得税とは、文字通り所得に対してかかる税金のことを言います。
会社では毎月、社員(契約社員やアルバイトも含む)ごとに給料額から所得税を計算し、天引きしています。アルバイトの場合でも、月の給料が8万8000円を超えると、所得税が天引きされています。
こうしたものを源泉徴収といい、年末に支払う税金の前払いのような機能を果たしています。この制度があることによって、私たちアルバイトは、毎年2月の時期に行われる確定申告をやらなくて済んでいる、というわけです。
コレを踏まえた上で会社は何をしているかをみていきます。
毎年12月になると、1年間の給与総額をもとにして必要な税金をしっかりと計算しなおします。こうした制度のことを年末調整と呼びます。
この年末調整の対象となる人は、
- 1月1日から12月31日まで1年間を通じて勤務している人
- 年の途中で入社し、12月31日まで勤務している人
です。
また、年末調整は1つの会社のみで行うことができるので、複数でアルバイトをしている人はメインとなるアルバイト先で年末調整を行うことになっています。
このように年末調整は、私たちが支払う所得税を会社側が計算してくれるわけなので、基本的には手続きした方がいい、ということなんですね。
年末調整をしないとどうなるの?
それでも私は、年末調整の紙って出そう出そうと思って、結局直前まで出さなかった経験のある人間の1人です。笑
でも、年末調整をしないデメリットをもっとちゃんと知っておけばよかったと思っています。(もう少し真面目にやっただろう。)
というのも、あの面倒くさい年末調整というのは、色んな控除を受けることが出来きますし、後に説明しますが、払った税金が戻ってくることもあるからです。(口座にお金が振り込まれた時は、喜びました。)
ですが!
年末調整をしないと、これらを受けられない可能性がでてきます。
例えば、収入もそんなに多くないのに、住民税がびっくりするぐらい高い、とか…。
そして、年末調整をしなかった場合、確定申告を自分自身でやる必要が出てきます。
これは面倒くさいですよ~…。これをサボると、更にお金を支払わなければならなくなることもあるので、気を付けないといけません…!
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年末調整のメリット
では、先ほどお話した年末調整を行うことで「支払った税金が戻ってくる可能性がある」というメリットについて触れていきます。
そもそも「源泉徴収」は、見込みで支払ったものです。
そのため実際に年末調整を行い、計算の結果、払い過ぎていた場合、その分のお金が返金されるようになっています。
つまり、徴税を正しくコストカットできるところが一番のメリットなのです。
もちろん正しく計算するものですので、所得税が不足していた場合は、追加の税金を支払うこともあることは、認識しておく必要があります。
年収103万円以下なら所得税はかからない!?103万円の壁とは
ここまでは年末調整や所得税について紹介してきましたが、皆さんは自分がいくら所得税を納めているか把握していますか?
それに関連する話題として、103万円の壁というものがあります。
所得税は通常アルバイトやパートに限らず課税されますが、年収が103万円以下の場合は所得税がかかりません。このことを"103万円の壁"と呼んでいます。
さきほど「税金が返金される可能性がある」といったメリットを紹介しましたが、この103万円の壁が関連する場合も多いです。
例えば、学校がない長期休みにたくさんバイトをしたことでその月だけ給料が8万8000円を超え、源泉徴収されたものの年間では103万を越えなかった場合、年末調整により税金が返還されます。
このように103万円を越えない場合は所得税がかからないようになっています。
しかし、1円でも超えてしまった場合は所得税がかかってしまうので自分の所得についてしっかりと把握しておく必要があります。
ちなみにこの103万円の収入についてですが、原則として交通費などの通勤手当は含まれませんので、通勤手当を除いた額が103万円を超えていないか確認してみてください!
まとめ
今回は、学生にとっても年末調整が必要な理由や所得税について紹介してきました。
何となく提出していた年末調整の紙には、実は、私たちの生活に直結する大切な使命があるわけですね。(お金は大事…!)
今後、年末調整を行うときは、もし今まで言われた通りに書類を提出していたのであれば、一度、自分の収入や税金を再度確かめてから、本当に正しく得できる記入を意識してみてくださいね。良いことがあるはずです!