生息するエリアや色合い、そして価格もベニズワイガニ(紅ズワイガニ)と本ズワイカニでは全く違います。
これからお正月などでカニを食べようと考えている人で、これが話題になったら同じではないかと考えていると恥をかいてしまうかもしれません。
他にも注意したいのが地域ごとに呼び方もあるので、あらかじめ知っておくと話題についていけない…なんて事態を避けられますよ。
ベニズワイガニと本ズワイカニの違いを知る
ニュースなどでもベニズワイガニと本ズワイカニは、同じではないかと考えている人のために違いを紹介していることがあります。
一般的に本ズワイガニはズワイガニを指しており、ベニズワイガニはカニの一種となります。
生息地域も異なっており本ズワイカニは、水深200メートルから400メートルのあたりで生息しています。一方でベニズワイガニはなんと、水深500メートルから2,700メートルのあたりで生息しています。
なお漁が解禁されるのは例年本ズワイカニが11月6日、ベニズワイガニは9月1日といわれています。
写真などを観ると非常に似ていますが、体格では本ズワイカニが若干甲羅なども硬そうに見えます。
ただ裏返してみると、実ははっきりと違いが見えてきます。
本ズワイカニは全体的に体が白くなっているのに対して、ベニズワイガニは全体的に紅く染まっています。
スーパーなどで出回るケースも多く見かける機会も多いかと思いますが、表示をよくチェックしていくとベニズワイガニであることがわかります。
また値段を見れば、ベニズワイガニは本ズワイカニよりも安くなっているんです。
通販ショップなどの価格を見ると、実に数千円の差が出ています。
購入時には値段も考えて通販で購入しようと考えた時に、間違えないようによく確認をしてからボタンを押すようにしてくださいね…!
昔は通販サイトなどでベニズワイガニの紅という字を小さくして、目立たない状態で売る業者もいました。しかし今は表記上でも指摘が入るので、間違えずに購入することができます。
実際に食べてみると味わいも、ベニズワイガニと本ズワイカニは大きい差があります。
一度注意しながら、それぞれ食べてみるといいでしょう。
本ズワイカニは価格が高い分味わいがよく、赤いダイヤと言われる内子やカニ味噌も絶品です。
一方ベニズワイガニも味わいが豊かですが、本ズワイカニより劣るといわれています。
含まれている身の量も本ズワイカニよりも少ないので、物足りないと感じるかもしれません。
しかし値段は安いので、見かける機会が多いのはベニズワイガニです。
スポンサーリンク
地域によって呼び方が変わることもある
地域によっては、独自の名称で流通するカニもあります。
その中でベニズワイガニも本ズワイカニも、各地域で水揚げされてブランド価値がある名称で呼ばれることもあります。
例えば越前ガニや松葉ガニはズワイガニで、それぞれ全国的に有名なブランドです。
いずれもオスのズワイガニです。
越前ガニは福井県の漁港で水揚げされます。
一方で松葉ガニは、山陰地方を中心に水揚げされるものを指します。
メスのズワイガニでは、福井県や兵庫県などで水揚げされるセコガニが有名です。
小さいですが卵を持っているので、身よりも卵やカニ味噌を堪能できます。
また京都方面で水揚げされるコッペガニも有名で、内子と外子の味の違いが絶妙と評判が高いです。
ベニズワイガニも地域によっては、ブランドとして確立されています。
高志の紅ガニというブランドがありますが、富山湾で水揚げされたベニズワイガニです。
1キロ程度で販売されていますが、通販サイトなどでも1万円から5万円程度で購入できる高級品です。
他にも兵庫県の香住港で水揚げされるベニズワイガニを、香住ガニと呼ぶこともあります。
身が詰まっていて、甘みもあるベニズワイガニです。
それぞれの違いを知りながら、舌鼓を打つのも楽しいかもしれません。
まとめ
正月などでカニを楽しむ時期に、どのカニを堪能したいか考えてしまうことでしょう。
その中でベニズワイガニと本ズワイカニの違いがわからないと、時には恥をかいてしまったり買った時に損をしたと感じることもあります。
価格帯や味わいなどが大きく変わるので、それぞれ慎重に選んでみましょう。