半導体は実際、何に使われている?世界的な半導体不足の原因は?解説!
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「世界的に半導体が不足している」
皆さんはこうした内容のニュースを聞いたことがありますか?
半導体が世界的に不足している影響で、様々な製品の生産が止まったり遅れたりしているということがたびたび話題になっています。
ただ、半導体と聞いても何かの部品だろうくらいしか知らない人も多く、自分には関係ないと感じている方も多いと思います。
しかし、実は毎日使うスマートフォンや家電など私たちの生活には半導体は不可欠なものとなっており、半導体が不足していることは重大な問題なのです!
そこで今回は、世界的な不足に陥っている半導体が、私たちの生活のどのようなものに使われているのかを詳しく紹介していきます。
私たちの生活は半導体に支えられている!?実例を交えて紹介!
前述したように、私たちの生活において半導体は非常に重要な役割を果たしており、半導体が使われているものは無数にあります。
今回は、大きく「家庭にある半導体」と「社会活動の中で使われている半導体」に分けて紹介していきます。
家庭にある半導体
まず、家庭にある半導体ですが、最も身近な物がスマートフォンです!
具体的には、スマートフォンを制御する心臓部に使用されるマイクロプロセッサ、音楽の再生にはDAコンバータ、オーディオアンプなどあらゆる部分で半導体が使われており、スマートフォンは半導体の塊とも言えます。
このようにスマートフォンは半導体に依存しているため、半導体不足の影響も大きく受けています。
それを象徴するのがApple社の最新機種である「iPhone 13」の減産です。
Apple社は、世界規模の長期的な半導体不足を理由に、2021年内の生産目標を最大1000万台引き下げる可能性があるとしており、いかに半導体に頼っているかがお分かりいただけるかと思います。
スマートフォン以外にもパソコンを動かすCPU、デジタルカメラやゲーム機にも使用されており、私たちは毎日半導体にお世話になっているのです。
また、家電製品でも半導体は使用されており、エアコンの温度センサーや炊飯器、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、LED電球などデジタル社会の現代には必要不可欠なものとなっています。
社会活動の中で使われている半導体
もちろん家庭だけではなく、社会活動の中で使われている半導体も数多くあります。
具体的には、銀行ATMや電車の運行、インターネット・通信などの社会インフラが半導体によって支えられています。
また、自動車の分野においても半導体は欠かせないものとなっています。
現代の自動車では、エンジン・コントロール・ユニット(ECU)というコンピューターに制御されているものが多く、将来的な自動運転を実現するためにも半導体が使用されます。
このようにデジタル化が進展している今の私たちの生活に半導体は切っても切り離せない存在であり、半導体不足の問題は決して他人ごとではないのです。
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なぜ半導体は世界的に不足しているのか!?原因を解説
ここまで、半導体が私たちの生活に欠かせないものであり、半導体が不足していることが大きな問題であることがお分かりいただけたかと思います。
では、そもそもなぜ半導体が不足しているのかと疑問に思う方もいると思います。
結論から申し上げますと、半導体への需要が供給を大きく上回っていることが原因です。
そうした状況になった一番の要因は、新型コロナウイルス感染症の影響です。
元々、デジタル化にともない半導体への需要は高まっていましたが、そこに追い打ちをかけたのがコロナウイルスです。
コロナ禍になったことで半導体の製造工場も一時製造停止に追い込まれました。その後もフル稼働で製造をしていますが十分な製造ができていない状態が続きました。
また、人との接触が避けられるようになり、多くの国でテレワークが推進されるようになりました。それにともない、パソコンやプリンター、家電製品への需要が一層高まり、半導体への需要を膨らませる要因となっています。
こうした半導体不足により、多くの業界や企業が影響を受けており、今後も不足した状態が継続されると考えられています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
世界的に不足している半導体が私たちの生活にとって重要な役割を果たしていることがお分かりいただけたかと思います。
半導体という言葉だけでは何か難しそうで関係ないような感じがしますが、実際にどのように使われているかを知ると非常に重要なものだと実感しますよね。
今後ニュースなどで半導体の話題を見かけた時は、実は他人事ではないんだなーと、私たちの生活にどのような影響が出るのかなーと注目してみてくださいね。