大人のとれんでぃ

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NHK新人落語大賞/歴代大賞受賞者は誰?桂二葉さんとは?軌跡は?

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若手落語家の登竜門の一つと言われるNHK新人落語対象の歴代受賞者を紹介します。

 

 

歴史は浅いように見えますが、1972年の「NHK新人落語コンクール」まで遡る50年近くの歴史があるコンクールです。

 

1986年〜1990年まで「NHK新人演芸コンクール」の落語部門、1991年〜2013年まで「NHK新人演芸大賞」の落語部門として表向きを変えながら継続してきました。

 

2021年は11月1日にNHK大阪ホールで開催、東京・大阪で行われた総勢107名参加の予選を勝ち抜いた若手落語家6名がそれぞれの話芸を披露した熱い戦いを制したのは誰なのでしょうか?

 

NHK新人落語大賞2021/大賞受賞者は誰だ?どんな方?

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2021年大賞受賞者は、「桂二葉(かつら によう)」さんという女性の落語家です。

2020年決勝大会に進出するも賞を逃し、1年後に念願の大賞を受賞されました。

 

なんと女性が受賞するのは50年も続く大会の歴史で初、歴史的快挙と言えます。

 

予選で審査員全員が満点をつけ、本戦でも名だたる5名の審査員全員が満点をつけた圧巻の落語を披露、2021年話題となった大谷翔平の満場一致MVP受賞と並ぶ衝撃とも言われています。

 

二葉さんは大会終了後「満点はテストでも取ったことが無い」と芸人らしい返しをしながらも、女性で初めに1番になりたいという気持ちも強かったとコメントされています。

 

その決意のもとに、並々ならぬ努力をされたからこその満場一致の大賞受賞であったと思います。

 

 

落語家となり修行に励む中で「女に落語はできない」「(座布団を返したり片付ける)高座返しだけしておけ」などといった心無い言葉をたくさん浴びたこともあったそうです。

 

そのような中でも心を折ることなく、自分を信じ精進してきたからこその結果が出た姿は多くの方に感動を与えました。

 

そしてそのような快挙は島国日本の中だけに収まらず、海外へも伝え聞こえており、ご本人も取材で多忙を極められているようです。

 

桂二葉さんとはどんな方?

そんな桂二葉さん、どのような方なのか簡単にご紹介します。

 

二葉さんは1986年大阪府大阪市に生まれ、育ちも同じの生粋の大阪人となります。

 

樟蔭東高等学校(現:アナン学園高校)を経て、女子大の京都橘大学を卒業されています。

 

京都橘大学も二葉さんの快挙に「卒業生の快挙に勇気づけられた」とコメントしています。

www.tachibana-u.ac.jp

 

大学生時代に笑福亭鶴瓶さんのファンとなり、追っかけをしていくうちに落語にハマってしまったそうで、落語一家に育ったというわけでは無いようですね。

 

就職したのちも落語には触れていたようで、いろいろな落語を見ていく中同じネタでも演じる人によって全然違うことからさらに面白さの深みにハマっていき、中でも古典落語に登場する「アホ」をどうしても演じたいという気持ちが強くなり、2011年に落語の世界へと飛び込むこととなりました。

 

学生の頃からお調子者に憧れていたものの、両親が厳しくアホなことができなかったそうで、そのような環境も数年後の快挙につながったのかもしれないですね。

 

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NHK新人落語大賞/桂二葉さんの今までの軌跡は?

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2011年に桂米二さんのもとに弟子入りした二葉さん。

 

師弟関係の厳しい落語会、二葉さんは入門当初初歩的な礼儀作法も理解していなかったそうですが米二さんは叱り飛ばすことなく丁寧に接したそうで、良き師匠に恵まれたことも大きかったのでは無いかと思います。

それから10年間、獲得したタイトルとしては今回のNHK新人落語大賞のみとなります。

 

2020年にも決勝大会へ進出されているものの、2021年時とは異なり相当緊張されていたようですね。 

 

 

そして2020年決勝時、審査員の一人であった柳家権太郎さんより舞台上で厳しい言葉を浴びせられ、そのシーンは「公開説教」とも言われるくらいでした。

 

その経験をバネにしたからこそ、1年で見違えるような落語を披露し圧巻の優勝を成し遂げられたのでしょう。

 

まとめ

男性が圧倒的に多い落語会で女性が優勝する快挙を成し遂げた桂二葉さん。

 

その裏には計り知れない苦労があるはずですが、人を笑顔にさせる仕事は本当に尊い仕事です。

 

多くの女性の勇気の源になると同時に、これからの益々のご活躍を期待しましょう!