「日本のマンガやアニメがハリウッド映画として実写化することが決まりました!」
皆さんも一度はニュースでこのような話題を聞いたことがあるのではないでしょうか?
2021年11月には、大人気マンガである『ONE PIECE』がアメリカ大手のNETFLIXによって実写化されると発表されました。
また、人気マンガである『聖闘士星矢』が「Knights of the Zodiac」としてハリウッド映画として実写化されることが決まっているなど、多くの作品が実写化されています。
ただ、SNS上では肯定的な意見だけではなく、「なぜ実写化する必要があるのか?」や「作品を汚さないで」など批判的な意見も多く出ています。
批判的な意見があるにも関わらず、それでもなお、実写化が行われるのには理由があります。その1つが「実写映画が儲かる」といったもの。(生々しいですね。)
そこで今回は、なぜ日本のアニメ・マンガの実写化がここまで多く行われているのかについて紹介していきたいと思います。
日本アニメの実写化は儲かる!?その背景にある二つの理由
毎年のように公開されているアニメや漫画の実写化。
一部のファンからは批判の声が上がる中でもハリウッド映画などとしてアメリカで制作されるのは、簡単に言ってしまえば儲かるからだと言えます。
そうした儲かる理由として、大きく2つの背景があると考えられます。
1つ目は、「日本のアニメやマンガが海外で大人気」であること。
皆さんもテレビなどでアニメのキャラクターのコスプレをしている外国人の方を見たことがあるのではないのでしょうか?
こうした日本の「マンガ・アニメ文化」は広く世界に浸透しており、特にアメリカや中国では多くのファンがいます。
具体的には、『ONE PIECE』、『NARUTO-ナルト-』、『新世紀エヴァンゲリオン』などの作品は日本だけではなく、海外でも大人気となっています。
また、近年ではオンライン動画配信サービスが発達してきたことで、海外でも簡単に日本のアニメやマンガを観ることができるようになり、人気に拍車をかけています。
このように日本のアニメやマンガは海外でも知名度が非常に高く、多くの注目を集めていると言えます。
そのため、アメリカやハリウッドの映画を製作する立場からすると、すでに有名でブランディングされている日本のアニメやマンガを利用することに大きなメリットがあると言えます。
2つ目の背景として、「作品の原作使用料が低い」ことがあると言われています。
原作使用料とは、映画などをする際に制作サイドが原作者に支払う料金のことを言います。
この原作使用料は、映画などの売上と比例して上がっていくというものではなく、一律○○○万円と言うように固定化されていることが多いそうです。
そのため、制作サイドにとっては「安い料金で有名作品のネームバリューを使用できる」ため、大きなメリットになっています。
このように、アニメやマンガの実写化が行われる背景には制作サイドにとっての大きなメリットがあり、絶えず制作されているのだと言えます。
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アニメ・マンガの実写化は実際どれくらい売れているのか
ここまでは、アニメ・マンガが実写化される背景について紹介してきました。
では、そもそもどんな作品が実写化され、どれくらいの売上になったのか?
2つの作品を例に挙げて紹介したいと思います。
1.『名探偵ピカチュウ』
この作品は言わずと知れた『ポケットモンスター』が実写化された作品です。
映画の中では、数多くのポケモンが登場するのですがとてもリアルに作られていて、すこし不気味なものもありましたが、ストーリーはとても面白く、話題になりました。
『名探偵ピカチュウ』は全世界での興行収入が4億3000万ドル以上を記録し、大成功の作品となりました。
こちらは日本でも大人気マンガの『ドラゴンボール』のハリウッド版実写映画です。
この映画は2009年に公開され、アメリカだけではなく日本でも注目されていました。
しかし、実際には「原作と全く違う!」「作品を侮辱している」などと酷評を浴びる結果となりました。
興行収入についても、5820万ドルと成功とはいえない作品になりました。
このように、アニメ・マンガの実写化には大成功を果たした作品がある一方、残念な結果となった作品もあります。
やはり、実写化をするうえでは「原作へのリスペクト」を大切にして、観客に納得してもらえる作品に仕上げる必要がありそうですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、日本のアニメやマンガが実写化される背景や作品について紹介してきました。
今回紹介されたもの以外にも多くの作品が公開予定になっており、今後もますます多くの作品が実写化されると思います。
実写化する際には、利益だけではなく「原作を読んでいる人も初めて見る人も楽しめることができるような作品」になるように頑張ってほしいですね。