2021年末時点、地球外に生命体の痕跡は発見されておりません。
想像を絶する広さを有する宇宙。
我々が住んでいるこの地球は銀河系と呼ばれる数千億もの自らが光を発する恒星を含んでいますが、宇宙にはその銀河と同じものが一説では2兆個と言われるほど、数えきれない数が存在しています。
気の遠くなるような数が存在する宇宙の中で、人間のような知的生命体は地球にしか存在しない、というのも考えにくいような気がしますよね。
では、地球外知的生命体がいる可能性は本当にないのでしょうか?
地球外知的生命体(宇宙人)がいる可能性はあるのか?
人類が技術の飛躍的な進歩とともに、宇宙へと進出できるようになったこの数十年の中で、いまだに生命が存在する確たる証拠は得れていないのも事実です。
またSF映画のように、我々よりもはるかに文明の進んだ星の住民が侵略してきたり、友好的に接触してきたりといったこともないと言えます。
そもそも最も早く進むとされる光でも、銀河系の端から端まで10万年もかかるのです。
どれだけ技術が発達したとしても理論上は物質を光の速さに加速すると質量が無限大になる、と非現実な結果が出ることもあり、物理科学を突き詰めるほどSF映画は突拍子もない設定なのかもしれません。
【#七夕】
— 宇宙ミュージアムTeNQ (@TeNQ_TDC) 2021年7月7日
織姫と彦星が年に1度だけ会える七夕の物語。ですが、ベガ(#織姫)とアルタイル(#彦星)の距離(約14.5光年)を考えると年に1度も会えません。相対性理論によると物質は光速を超えられない=光の速さで近づいても中間地点まで7年かかるので、七夕は7年に1度…?愛の力で可能にしているのかも!? pic.twitter.com/sILxNBhYmJ
人類よりもはるかに進んだ文明を持った宇宙人が光の速さに達することのない遅い船で地球にやってくるメリットがない、という考えも頷けないことはないですよね。
しかし宇宙人が空想の世界の住民としても、生命体や知的生命体は存在している可能性はゼロではないかもしれません。
生命体、知的生命体、宇宙人って何が違うの?
生命体とは「生命を宿しているもの」と定義されています。生物とも呼べるでしょう。
生物の定義とは以下の3点とされています。
- 外界と膜で仕切られている。
- エネルギーを使い生命維持活動をしている。
- 自分の複製を作る。
この文を作成している私も、読んでいただいているあなたも生命体ですし、アメーバーなどの微生物も生命体です。そして人間に害を及ぼしたり、守ったりする細菌類も生命体と呼べます。
植物も条件を満たしてますので生命体といえますね。
知的生命体とは生命体の中でも知性があるものとなり、会話による意思の疎通が可能な生命体と定義されます。
地球上には様々な動植物が存在しておりますが、人間と会話して意思の疎通が可能なのは人間しかいないですよね。
そのため地球上の知的生命体は人間のみ、と定義することができます。
宇宙人はどちらに分類されるのか?いまだに宇宙人と呼ばれるものが人類の前に存在したことがないので難しいですが、いざ現れた時に会話ができるかできないかが判断材料となりますね。
我々は地球外の生命といえば宇宙人とイメージしてしまいますが、大きな括りで見れば微生物や植物も生命体です。
知的では無いにしても、地球外で生命体が発見されれば人類史の大きな一歩となるのです。
星の数ほどと言われるほどの数多の星の中では、生命体が存在する可能性は否定はできないといえます。
Q.宇宙人、地球外生命体の存在を信じますか?A.これは確実に存在するでしょう。どういうことをエネルギー源として存在する生物がいるか――人間が地球上で見て『生命体とはこういうものだ』と決めつけているところは実はそうではないだろう――ということですよね。
— はやぶさの父 川口淳一郎博士の名言 (@kawaguchi_Jun) 2021年12月6日
では、生命体が存在できるとされる条件はどのようなものなのでしょうか?
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生命体の存在条件は何?
天文学では『地球と似た生命が存在できる可能性がある領域』意味の「惑星系のハビタブルゾーン」と呼ばれる言葉があります。
これは太陽系内での地球の位置関係、そして太陽から受けるエネルギーをもとに考えられたもので、太陽のように自分で光を発する「恒星」の周辺に存在し、十分な大気圧があり、表面に液体の水が存在できる範囲であることを表します。
そのハビタブルゾーン内にある惑星であれば、生命が存在可能と考えられているのです。
天体物理学の発達により銀河系内にはハビタブルゾーン内に位置する惑星は400億個ほどあるとの調査報告がされており、宇宙全体に広げるとその数は計り知れない量となるでしょう。
地球の近くでは火星の一部がハビタブルゾーン内に入っています。
ハビタブルゾーンはその恒星系によって変わるんだけど、太陽系で言えば地球と火星の一部ね。このゾーンに入っているのに火星表面に今現在水が無いのは、地下に埋蔵されているとの仮説が立ってるわ。まあ人間が行って確かめるのが一番確実よね。 pic.twitter.com/GBeYLcd9aO
— 星空たん (@hoshizoratan) 2021年12月7日
火星には当然生命体は存在していませんが、最近のNASAの発表では過去に水が存在していた痕跡があることから古代には生命体が存在していた可能性が高まっている様です。
火星の岩石に水の痕跡 生命存在した可能性高まる NASAhttps://t.co/5lLYCvw1Yn
— AFPBB News (@afpbbcom) 2021年9月11日
米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「パーシビアランス(Perseverance)」が採取した二つの岩石サンプルに長期間にわたって水と接触していた痕跡があり、古代の火星に生命体が存在した可能性が高まっている。
もし火星で大昔に生命の存在の痕跡が確認されれば、この広大な宇宙で人類以外の知的生命体の存在に近づくといっても過言では無いでしょう。
まとめ
宇宙人といわれればどうしても円盤に乗っていたり、人類よりもはるかに進んだ文明を持って人間を襲ってきたり、とイメージしてしまいますね。
SFの世界の宇宙人は飛躍しすぎとしても、地球に様々な生命体が存在していることから、ハビタブルゾーンと呼ばれる場所に存在する惑星には我々と似たような姿形の生命体が存在している、と考えるのはロマンがありますね!
生きているうちに、地球外生命体の存在が明らかになることを願うのみです。