大人のとれんでぃ

大人になって「あ、あまり世の中のことに興味持っていないな…」と焦った時にちょっと世の中の新しいことが分かるブログ。

現物給付と現金給付の違いって何?メリット・デメリットを解説!

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2020年4月、すべての国民を対象とする一律10万円の給付が決定しました。

ニュースなどでもかなり取り上げられていたため、あなたも記憶に新しいことと思います。

 

この10万円給付以降も、たびたび取り上げられるコロナ禍の経済支援。

大きく「現金給付」「現物給付」といった2つのタイプがあるというのをご存じでしょうか?

なんとなくは知ってるよ~という方も多いかもしれません。

 

2021年11月には、18歳以下を対象に現金とクーポンを合わせた支援を行うとも言われており、より世間の注目が集まっています。

 

そこで今回は、現金給付と現物給付の違いについて双方のメリットやデメリットを交えて紹介したいと思います。

 

 

「現金給付」と「現物給付」の違いは何なのか?

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現金給付と現物給付の違い、これは端的にいうと支援するための手段が違うということです。

 

現金給付

まず、「現金給付」についてですが、これは文字通り「現金」を直接支給することでの支援のことを指します。

 

この現金給付のメリットとしては、「必要に応じて自由にお金を使用できる」という点があります。

 

一言で経済支援といっても、支援を受ける側が置かれている状況は人それぞれ。

そのため、どのような形が一番の支援になるかについて、全て把握するのは、現実的にとても難しいことです。

 

そこで、それぞれの人が必要に応じて使用できるような状態にしているのが、現金を直接支給する現金給付なのです。支援を受けた側は、それぞれの詳細な困難に対して対応できるため合理的な方法であると言えます。

 

ちなみに2020年4月の一律10万円給付はこの現金給付になります。

この時には、各世帯に配布された申請書を郵送またはオンラインで提出し、指定した口座に世帯全員分を支給するという流れになっていました。

 

現物給付

一方、「現物給付」とは直接現金を支給するのではなく、クーポンや引換券、物資など物やサービスを支給することでの支援のことを指します。

 

実際に介護保険では、現金による支援だけではなく、サービスや介護に必要なものを支給することでの支援が行われています。

 

また、現物給付のメリットとしては、「使途を明確にすることができる」という点があります。

 

現物給付による支援では、介護支援ならば介護用品、児童への支援ならば教材などといったように使うことができるものが限定されることになります。

こちらは、支援が必要とされる各分野も対して、その分野で適切なものを支援することができるため効率的な方法と言えます。

 

また、クーポン等には、通常使用期限が設けられることがほとんどであり、それによって利用者の行動意欲を高めることが期待できます。その結果として、経済的な循環を促すことにも繋がります。

 

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実は「現物給付」と「現物給付」にはデメリットも?!

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ここまで現金給付と現物給付それぞれの違いやメリットについて紹介してきましたが、もちろん双方ともデメリットがあります。

 

現金給付のデメリットとしては、「お金の使途が不明であり、何にでも使用することができてしまう」といった点があります。

 

「現金」を支給するということは、自由度が高いため、何に使うかは受け取った本人次第です。もちろん本人が受け取れれば、まだ良いのですが、そうでない場合もありますよね。

 

例えば、保護者を必要とする子どもです。

児童への支援を目的として現金給付を行った場合、お金を受け取るのは保護者であることがほとんどでしょう。

 

保護者がその支援金を子どもに対して、100%使用していれば問題はありません。

が、そうでない場合、本来の目的(その子供が本来必要とする支援)とはズレた使われ方をすることになります。

 

このように現金給付では、お金の自由度が高いため、必要なところへ確実に支援されているとは限らないという点が現状のデメリットといえます。

 

 

次に現物給付のデメリットですが、「仕組みづくりに時間がかかることや使用できるところが限られてしまう」という点があります。

 

現物給付の場合、「さあ給付するぞ!」といって即実行できるわけではありません。

単にクーポン券や物資・サービスを提供するだけではなく、紙の作成やモノの準備、事業者との提携・連携、支給の方法の検証などなど…様々な手続きが発生しますし、間接的な費用がかかります。

 

これだけでも時間がかかることは、用意に想像できます。

 

他にも、クーポンやサービスは、決められた方法以外での利用はできません。

 

例えば、車文化が中心となっている地方部の場合、お仕事が終わった帰宅中、「あの店とあの店行こうかなー」としても、店舗が近くにない場合も多々あります。

 

つまり、みんながみんな気軽にクーポンやサービスを利用できる状況にあるわけではないということです。

結果として、現物支援を実際に受けるまでの敷居が高く、そのまま使用期限が過ぎてしまうなんて事態も発生しやすくなります。

 

また、本来目的に合った利用が出来るはずなのに、利用すらされないまま終わることにすらなりかねないのです。

せっかくの支援が受けられないまま終わってしまったら…ね。

 

このように、現金給付と現物給付にはそれぞれメリットもある一方デメリットも存在することが伝わったかと思います。

 

まとめ

今回は、「現金給付」と「現物給付」の違いやメリットについて紹介してきました。

 

「現金給付」と「現物給付」の問題に留まらず、私たちは意外と国や自治体が行っている制度やサービスをなんとなく使っていて、意外と理解せずに利用していることが多いと思います。

 

最近では、昨今の経済打撃で会社から休業を要請された場合、個人で支援金の申請をすることも出来るのですが、意外と知らないまま過ごしている方もいらっしゃいます。(もちろん、会社から手当や保証があれば受け取れませんが。)

 

実際に私たちの生活に関わる身近な話題だからこそ、その仕組みや内容をしっかり理解することもとても大切なことです。

 

今回の内容がその一助となっていれば幸いです。