冬になるとその美味しさが増す牡蠣(カキ)。
私は生ガキが大好きでカキ専門店で時々いただきますが、季節によって様々な産地の牡蠣を見かけます。
今回取り上げるあまべ牡蠣は、四国の徳島県海南町で生産されている牡蠣です。
詳しく「あまべ牡蠣」を掘り下げていきます。
あまべ牡蠣とは?どんな特徴があるの?
四国南東の徳島県海南町で養殖されているあまべ牡蠣ですが、養殖開始当初は、キレイ過ぎる海の為、養殖は難しいと言われていました。
しかし、どうしても成功させたい若い経営者たちと、地元の漁業組合の方々が協力することによって、生産数を増やし採算をとれるまで成長させました。
あまべ牡蠣の特徴 その1:貝の大きさ
あまべ牡蠣はその養殖の仕方から、貝同志がくっつかないように配置されているため、餌であるプランクトンを均等に取ることができます。この為、貝の大きさが均一でキレイな殻をもっていることが特徴です。
サイズにばらつきが出た時は、サイズ別に選別したバスケットへ移動することにより、均一になるように手助けをするなど、牡蠣に愛情をこめて生産されているのがわかります。
水揚げの際のサイズの均一は、実入りの均一にもつながりますし、キレイな殻は衛生的な品質の確保にもなります。消費者にとって、信頼できる生産者と言えると思います。
あまべ牡蠣の特徴 その2:貝にあえてストレスを与える作業
あまべ牡蠣は専用のバスケットに入れられ、1日のうちに海面に出す・海水につけるという作業が行われます。
これは牡蠣に適度なストレスを与えることによって、身入れをよくするためだそうです。また、牡蠣に付着したフジツボなどを落とす効果もあるようです。
ストレスによって美味しい牡蠣になるのですね。
スポンサーリンク
あまべ牡蠣の養殖方法にこだわり!シングルシード生産方式を採用
日本の牡蠣養殖で見られるほとんどは、いかだ垂下方式(イカダから牡蠣を吊り下げて養殖する方式)がとられています。
あまべ牡蠣の養殖法であるシングルシード生産方式は、干潟を利用して海底に建てたポールにワイヤーを張り、種を入れた1mほどのバスケットを横につるして養殖する方法です。
海陽町の海では牡蠣の養殖は無理
海陽町周辺の海は、他の産地に比べ水温が高く、プランクトンも少ない。この為、天然の牡蠣はいても養殖には向いていないというのが、現地の人々の意見でした。
周辺の海域で実験的に養殖をおこなった漁師も、採算が取れず事業化した人は皆無でした。
実際養殖してみても、漁師さんに間借りした漁場のイカダに牡蠣の種をつるす、程よく育ったと思っていると突然全滅してしまう。そんな試行錯誤を繰り返す日々を過ごしていたようです。
オーストラリア海域も海陽町と同じ
オーストラリア海域も、海水温が高くプランクトンが少ない環境ですが、牡蠣の養殖が盛んにおこなわれています。そしてそこで採用されている方式は、シングルシード生産方式と言われるものでした。
この方式を採用することによって、海陽町の牡蠣の養殖は成功へ向かって大きく舵を切ることとなります。漁業組合の方にやってみたらいいと背中を押され、スタートしたシングルシード生産方式での養殖は、海陽町の海に大きな恵みをもたらしてくれるものでした。
あべま牡蠣は通販で購入できる?株式会社リブル(Re:Blue)とは
四国南東の徳島県海南町に、水産研究会社への就職を機に移住してきた岩本健輔さん。
漁獲量を少しでも回復させたいと、新規事業として牡蠣の養殖をスタートさせました。
一旦は、採算をとることができず無念の撤退となってしまいますが、お世話になった漁師さんたちの恩に報いたいとの思いから、水産ベンチャー会社 株式会社リブル(Re:Blue)を同志2名と立ち上げ、牡蠣の養殖事業を開始しました。
2021年には創業3周年も迎え、社員も創立当初の3名から8名にまで増えて、2020年に出荷した牡蠣は1万2000個に達し、順調にその数を増やしてきているとのことです。
あべま牡蠣の通販での購入方法
まずは株式会社リブルオンラインショップからも、オンラインで購入できます。
株式会社リブルオンラインショップ:https://reblue-k.com/onlineshop
他にもお取り寄せグルメサイトからも購入できます。
旅色お取り寄せグルメ:https://tabiiro.jp/otoriyose/s/310359-kaifu-reblue-k/413389/
他にも受付終了まで海南町のふるさと納税の返礼品としても取り扱いがあります。
また現在は終了していますが、以前はクラウドファンディングのリターンでも、取り扱いがあったようです。
まとめ
現時点でオンラインでの通販購入は、2つのサイトかふるさと納税が代表的でした。
海南町のふるさと納税の返礼品として登録されているので、こちらから手に入れることは可能ですが、受付が終了していると入手が難しいのでお早めにチェックしてみてください。
手塩にかけた安全でおいしい牡蠣、是非一度は味わってみてください。